個展についての考察

個展の内容が、なかなか煮詰まらずに焦っているものの、少しずつではあるが落ち着いて来たような気もする。テーマタイトルは「存在(仮題)」。ふと気付いていないことがあった。自分は何故人を撮らずに街を撮るのか。

特に昔から住んできた街、大阪。この大阪で生まれ、大阪という街で育ってきた。大阪オフィス街は自分がこの40年によく訪れた場所だと思う。と、同時に変わるもの、変わらないものも見て来た。成長する大阪の街の中で自分はどう変わってきただろうか。自分の存在をどう見つめるべきだろうかと・・。好奇心の強い自分はその存在の不思議さにいつも迷わされていた。

昔、淀屋橋から本町、心斎橋を通る御堂筋で働く姿が格好よく思えた時期があった、いつかここのオフィス街で働けたら。そう思って遠回りをしたものの、今は淀屋橋で勤務してしまっている。この街を出たい時もあった 、結果として出ては行けなかった。経済的な状況はあったのだろうが、何か自分をここに落ち着かせる理由があったのだろう。

大切な人が亡くなった時、呆然とした中でアテもなく結婚資金の貯金をカメラに変え、カメラを持ち出して写真を撮り始めたのは大阪の街だった。木陰に沈む大阪城に隠れる夕陽、大江橋から望む夕暮れの街並、梅新歩道橋から観た街、何故かこの街の風景には、どんな時も惹かれる理由がある。父が大阪市市役所勤務だったということもあったからだろうか、大阪の街には写真に収めさせたくなる風景がある。小さな頃から歩いてきた淀屋橋、梅田界隈、心斎橋、京橋、天王寺・・。この街での過去の自分の記憶と自分の存在を探す旅が始まる。

本年、年末に上記概要で個展をしてみよう。
誰のためでもない、自分のためであり、ドキュメント性もない、自分のストーリーで。






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